わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「おまえたち、何をギャーギャー騒いでるんだ?」

何も知らないお父さんは、うるさそうに言った。



「由衣が高校やめて、赤ちゃんを産むなんて言うのよ!」

お母さんはいらついた口調で言った。



「はぁ・・・?赤ちゃん・・・!?」

お父さんはびっくりした表情をした。



「由衣が妊娠したの!」

お母さんはそう叫び、今度は泣き始めた。



「おい、おまえ、ほんとに妊娠してるのか!?」

お父さんにたずねられ、わたしは小さくうなずいた。



「まさか・・・晃司くんか・・・?」



わたしは再びうなずいた。



「あの野郎!うちの娘に手を出すとは、けしからん・・・!」

お父さんの顔がみるみる怒りで赤くなった。

「由衣、あいつの連絡先を教えろ!」



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