わたしがお母さんになった日 ～１６歳の妊娠～

「お父さん・・・、」



「あんな奴とうちの娘を付き合わせていたとは・・・。由衣はあいつに騙されて、無理やりされたんだろ？そうだろ？」



「無理やりなんかじゃないよ・・・。晃司くんはそんな人じゃないもん・・・。赤ちゃんは愛し合ってできたの・・・。」



お父さんは明らかにショックを受けたように、わたしを見つめた。


「愛し合ってできただと・・・？まだ高校生で子供を作るなんて・・・。おまえたちは何をやってるんだ！？そんな不良同然の付き合いをしていたのか！？」



「そんな言い方しないでよ！晃司くんは誰よりも、わたしを好きでいてくれてるの。
妊娠のことだって、気を付けてた・・・。避妊のことを正しく知らなくて、赤ちゃんができちゃったけど・・・。
でもわたしたちは、真面目に付き合ってきたの。中途半端な気持ちなんかじゃないの！お父さんだって、お母さんと愛し合って、わたしができたんじゃない・・・！」



「それとこれとは違う！子供は、結婚してから産むものだ。まだ高校生の娘に、子供なんか産ませられない！」



「わたしは絶対に、赤ちゃん産むから！」

わたしはそう叫ぶと、部屋から飛び出した。