わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
わたしの目に涙が溢れてきた。


晃司くんは、本当にわたしと赤ちゃんのことを考えてくれてるんだ・・・。


本当に優しい人だね・・・。


晃司くん、ありがとう・・・。




晃司くんは次の日もやってきた。


そのまた次の日も・・・。


そのまた次の日も・・・。







それから数日後のことだった。


わたしはお母さんに呼ばれ、居間に行った。


お母さんはわたしを椅子に座らせると、テーブルの上に何かパンフレットのような物を置いた。



「お父さんには内緒で調べてみたいんだけど・・・。どうしても産みたいなら・・・、こうするのはどう?」



わたしはパンフレットを手に取った。


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