ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「お前はアンラッキービーンズだったの?」


カーペットの上にゴロリと転がってカプセルを光に透かした。

キラキラと輝くジェリービーンズはどう見たって良いことを運んできてくれそう。


「……頼むよ、ビーンズくん。私に仕事をちょーだいよ」


王子様、なんてもう夢見ないから。

男の人に逃げないから。


だから自分の力で生きていくチャンスをちょうだい。

カプセルの中でビーンズがコロリと転がった。
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