ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
後悔、してるよ。

でもそんなこと面と向かって言えるわけないじゃない。


「き、気にしてないから!」

「気にしてない?」


私にできるのは強がることぐらい。


「もう私達、あの頃とは違うし」

「違う?」


水嶋が目を細めて少し首を傾げる。

なんだか怒られてるみたいで私は焦った。


「高校生じゃないってこと。お、大人だから色々あるし」

「色々って?」

「い、色々は色々だよ! だ、だから、」

「だから?」


もうなんて言えば水嶋は許してくれるのか全然分からなかった。

水嶋の射るような視線が私の焦りを煽って、気づけば口が勝手に動いていた。


「あの夜のこと、なかったことにするから」
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