紙ひこうき、

そしてママはどんどん衰えていき、

ついには亡くなってしまった。



耳が聞こえないあたしを置いて。



あたしは一人になった。


パパはあたしが小さい頃に病気で死んだ。

だから、今までママが一人であたしの世話をしてくれていた。




その頼っていたママまでもが、逝ってしまった。




それからあたしは親戚中をたらい廻しというありさま。


あまりにも嫌で、苦痛で、


ついにはその家から飛び出した。




そして着いた場所は見知らぬ街。



 「(ここは、どこ?)」



< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop