マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
そしてやっとこさ………


「ゲホッ……着、着いた…………」


オレは目的地に到着した。


ずーーーっと走って来た責で、汗ビッショリで息は切れまくりだ。


呼吸を整えてから、静かに歩き出す。


「紀香……どこだよ……」


紀香を探して歩きながらキョロキョロ辺りを見渡すが―――……紀香の姿は見当たらない。


ここじゃ…無かったんだろうか?


オレの心に、黒い雲が立ち込める。


ど、どうする?ここじゃ無かったら…………


一気に不安になって来た。


「もう少し、先の方まで行ってみるか…………」
< 327 / 424 >

この作品をシェア

pagetop