マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
暗くなったので、足元に気をつけながら進む。


オレ……夜にここに来たの、殆ど無いかも。


大抵昼から夕方だったからな………


「――――いねぇのか………?」


未だに紀香を、見つけられないオレ。


やっぱ、間違ってた?…………ウソだろ!?


「ハァ~~~……」


その場にしゃがみ込んでしまった。


これからどうすりゃいいんだよ………


頭を抱えて、落ち込んでいた。


その時―――……





「連……右……?」



柔らかな……優しい声がした。


「え……」


オレは顔を上に上げた。
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