マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
誰もが見とれる様な笑顔で、私を相変わらず抱きしめたまま、連右が私と自分のオデコをくっつける。


「―――――ウソでも冗談でも、何でも無い。今のがオレの“気持ち”」


連右が“分かったか?”と微笑む。


………夢でも幻でもウソでも冗談でも、無い。


私と連右って…………『両想い』?


――ボロボロ……


やっと全部理解した途端に、涙が滝みたく流れ出した。


「フェッ……連右~~~~~!!」


嬉しさのあまり、連右に思い切り抱きつく。


連右も私を抱きしめていたので、自然と私達は抱き合う姿勢になってた。
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