マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
私の鼻に、連右の爽やかな香りが届いた。


嬉しい……


またこんな近くに、連右がいるのが―――…両想いなのが――――……嬉しいよぉぉ………!!


「たく…っ、自分中で勝手に片想いって、決めつけんなっての」


呆れた様に、連右が私の頭を撫でる。


あ………そっか………


前に留雨に頭撫でられた時に感じた違和感の正体……分かったよ。


あの時、相手が連右じゃなかったから、“何かおかしいな”って思ったんだね………私。


謎が解けて、フフフと笑う。


「?どした?」


「ううん、何でもない………」
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