マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
不思議がる連右だったけど、この事は秘密にしとこっ♪


「泣きながら笑って……お前本当、変なヤツだな」


連右がちょっとだけ私から体を離して、私と見つめ合った。


う……、やっぱり近い//////


涙を拭われると、それだけで心臓破裂しそうだった。


夏の風がサワサワと私と連右の間を通り抜けて行く。


「…………もう遅い。いい加減帰んないと、お前の御家族心配するな」


連右の言う通り………只今の時刻、8時10分。


私、6時半にお母さんに『遅くなる』って電話したっきりだ。


本当に、帰らなきゃいけない。
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