Platinum Kingdom【完全完結】
だから私は決めたんだ。
「…私も、これからは兄様みたいに強くなるの」
逃げていてはだめ。
運命から、逃【のが】れていてはだめ。
私には、
私の人生の決められたレールがあるのだから。
自分で決めるレールも大切だけど、
決められたレールを走るのも、悪いことじゃないはず。
だから、
「ちょっと、お祖母様の言う通りにしてみようと思うの」
『お祖母様に決められたレールを走りたくない』
と逃げる白蕗の親族をこの目で見てきた。
その都度、親戚の方々達は『惨め』『卑怯よ』と言ってきた。
…そのようにはなりたくない。