Platinum Kingdom【完全完結】



とりあえず、私は家に帰ることにした。

腫れた目を隠して、少しでも早く帰ろうと電車に乗って帰った。



「…今日の夕日も、きれいだな…」



電車に揺られながら、窓の外を見ていた。


朝から真帆さんと話してて、もうこんな夕方になってる。
時の流れは早いな…。

そう思わずにはいられないほど。


そして、私の心はこんなにも沈んでいるのに、
夕日だけは悲しくもきれいに輝いていて、眩しかった…。



「…私は一体どうしたらいいの…?」



自分の心に嘘をついて、彼と離れなきゃいけないの…?

そんなの嫌。
いやだよ…!


私は再びハンカチを取り出して、目元を抑えた。



< 242 / 415 >

この作品をシェア

pagetop