Platinum Kingdom【完全完結】
とりあえず、私は家に帰ることにした。
腫れた目を隠して、少しでも早く帰ろうと電車に乗って帰った。
「…今日の夕日も、きれいだな…」
電車に揺られながら、窓の外を見ていた。
朝から真帆さんと話してて、もうこんな夕方になってる。
時の流れは早いな…。
そう思わずにはいられないほど。
そして、私の心はこんなにも沈んでいるのに、
夕日だけは悲しくもきれいに輝いていて、眩しかった…。
「…私は一体どうしたらいいの…?」
自分の心に嘘をついて、彼と離れなきゃいけないの…?
そんなの嫌。
いやだよ…!
私は再びハンカチを取り出して、目元を抑えた。