Platinum Kingdom【完全完結】
バーバリー柄のワンピースを着て、髪をコテで巻いた。
―――――――はい。
着替えたのはいいんだけども。
『…おっ、お祖母様、今、なんて…っ』
着替えてからすぐに、客間に呼び出し。
呼び出しの主はお祖母様だ。
そして、客間に向かうと、
『更紗、明日から遥翔くんと同棲しなさい』
なんて言われて上に戻る。
なぜか仕事のはずのお兄様までいるし、
相澤夫妻もいらっしゃるし、一体どうなっているの、なんて思いつつ。
あぁ、これは決定事項なんだとも思った。
『卒業したら更紗、あなたは大学へ進学するのですか』
『…私は経済学を学びたいと思っています。
だから、進学はしたい、です』
『…そう、なら、更紗と遥翔くんが大学を卒業したら正式に籍を入れることにしましょう』
『え…っ』
『それまで、あなたたちは同棲をしなさい』