Platinum Kingdom【完全完結】




新しい新品の学生服を身を包む俺と、白基調のツイードのジャケットと白のフレアスカートを身に纏う母さん。

キャッキャと、周りの同世代の子供たちのように騒ぐ何て事を幼いころからしなかった、俺はもう中学に上がる。


それをしみじみと感じたのか、



「もう、幼稚園だよって言ってたのに、もう中学だね。暁煌」




母さんはそう言う。




「…母さん、歳みたいなこと言うなよ」

「ふふ、嬉しいのよ。成長してくれるあなたを見てるとね」




あんなに小さかったのに、今ではこんなに大きくなったのよ。
成長ってものは怖いわね、という母親に溜息を吐く。


そんな母親も、学生時代は本当にすごかったらしい。

マリナさんが言っていたが、全国模試では父さんが主席で、その次席が母さんだったらしい。

今では考えられないくらいの、この事実に俺は本当に耳を疑ったのを覚えている。


だが実際に、妹である奏紗が『ここわかんない』と言っていたところを、分かりやすく教えていたのは母の実力を物語っているのだと思った。



そんな両親の良い所を受け継いだのか何なのか、俺は某最難関有名大学の付属中学校に進学が決まり、今日はその入学式。

そして、


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