君ニ恋シテル


――――――――…

「あっ…流れ星」

「えっ!どこどこどこ!?」

俺の呟きに、逞は目を凝らして夜空を見つめた。

「もう消えた」

「なんだぁ」


逞はつまらなそうにそう言うと缶ビールを一口飲む。

「ぷはぁー!うまい!
いやぁ、イベントも大成功だったし、気分いいねー。
おまけにこの星空!
最高じゃね?
ベランダで飲むビール、最高!」

さっきから逞はずっとテンションが高い。


「あんま飲みすぎるなよ。
明日も仕事だし…。
そろそろ帰ったら?」

「ヤダね。まだ帰らない。
いいじゃん、たまにはこれくらい飲んだって。
同じマンション、しかも隣同士に住む仲じゃないか!
いぇーい!徹平もテンション上げろよ!」

「………。」


はぁー…。

完璧酔ってるな。
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