君ニ恋シテル



「亜紀ちゃん、私行く!」



後悔なんて考えてもいなかった。
頭に浮かんでもこなかった。

でも、亜紀ちゃんの言葉で気づいた。

今日は今日しかない。

人生にたった一度しかない今日の日を、イベントを、無駄にしたくない!

てっちゃんに…会いたい。


「優奈…!!
よく言った!よし!行ってこい!」

亜紀ちゃんは笑顔で私を送りだす。


「ほら、早くしないと!
ダッシュダッシュ!」

「うん!」


私は涙を拭い、亜紀ちゃんに心から感謝して店を抜けだした。
< 43 / 679 >

この作品をシェア

pagetop