君ニ恋シテル
イベントはセントラルコートで行われている。

ここから少し離れた場所だ。



はぁっ、はぁっ…
早くしないと…

混雑する店内。
私は人波を縫うように力の限り走った。
もうすぐ、もうすぐだ…


近づくにつれ、歓声が大きくなる。


亜紀ちゃんにはほんと感謝しないと…
亜紀ちゃんがあんなふうに言ってくれなかったら、私きっと諦めてた。


亜紀ちゃん、ありがとう!


心の中で何度も何度もありがとうを繰り返す。
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