君ニ恋シテル
暫く話すと、新くんと別れ、私達はまた歩き出した。



「逞はほんと口が軽すぎ」

「さゆー、そんな怒るなって!新は良いやつだし大丈夫!」

「…そうかもしれないけど」

ぶつぶつと不満を口にする沙弓ちゃん。


そしてこの人も…

「全く!冗談じゃないわよ!叫び声が大きかったって失礼しちゃう!」

「ごめん小沢ちゃん。別に悪気があって言ったんじゃないから!」

「それに山本くんの軽率さ…私もうぶちギレそうよ」

「まあまあ百合香ちゃん、落ち着いて」

怒り狂う百合香ちゃんを、亜紀ちゃんと洋祐くんが宥めていた。


「優奈ちゃん、ごめんね。逞が悪ふざけであんなこと言って…彼女って」

てっちゃんの言葉に、私はふるふると頭を振る。


「全然大丈夫だよ!むしろ私の方がごめんね…。新くん、私が彼女だって勘違いしたままになっちゃって…」

「それは全然…俺は気にしてないから」

そのままシーンとなってしまい、なんとなく微妙な空気が流れる。


だけど、不思議と嫌な感じじゃなくて…あったかい感じがしたのは、私の気のせいだろうか?
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