君ニ恋シテル
列は順調に進み、ついに二人がはっきり見えるところまできた。


あぁー、ヤバイ!
もうすぐだよぉ!
てっちゃんが笑ってる…笑って握手してる。

その姿を見ただけで、感動で泣きそうに…。


「ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」

前の子の鼻息もさらに激しくなり、興奮もピークに達してるように見えた。

握手したら倒れちゃうんじゃ…。
と、余計な心配をしてしまう。


周りを見ると、すでに握手を終えた子達の中には、感激のあまり泣き崩れている子の姿もあった。
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