君ニ恋シテル
「あの、てっちゃん…どこに行くの?」
「コンビニ」
「えっ?コンビニ…?」
「そう。確かこの辺にあったはず…バスでホテル向かってる時見たんだけど…あっ!あった!」
てっちゃんの指差す方向には、コンビニがあった。
何か買いたいものがあるのかな…?
でも、ホテル抜け出してまでワザワザ…?
そんなことを考えてるうちに、あっという間にコンビニの入り口まで辿り着いた。
そこで私は重大なことに気付く。
「てっちゃん…」
「ん?」
「手…」
繋いだままじゃヤバイんじゃ…。
さすがにこのままお店に入るわけには行かないよね。
いくら帽子被ってるとはいえ…。
「ごめんっ…!」
慌ててパッと手を離すてっちゃん。
なんだか妙に照れくさくて俯いてしまう。
そんなこんなで…2人の間に微妙な空気が流れる中、コンビニへと足を踏み入れた。
いらっしゃいませと、店員の声が響く。
なんか緊張するな…。
てっちゃん、何を買うのだろう?
一目散に向かったのはデザートコーナーだった。
デザート…?
「誕生日だし…ケーキ。優奈ちゃんと食べたいなって思って」
私と、一緒に?
驚きと嬉しさ、両方の気持ちでいっぱいになる。
本当に…嬉しい。
「どっちにしよっか?苺のショートケーキとチーズケーキ」
「てっちゃんが選んでいいよ…!てっちゃんの誕生日だし」
「いいよ。優奈ちゃん選んで」
「…いいの?んー、苺のショートケーキがいいかなぁ」
「じゃあこっちで。俺も苺大好き」
「…そ、そっか!私も苺大好き。一緒だね」
満面の笑みに、胸がドキンと弾む。
うぅー…あの笑顔は反則だよ。
ドキドキが止まらない…。
ーーー無事買い物を済ませると、私達は店を後にした。
なんとなく、商品を見てる時も、レジで会計をしてる時も、店員の目が気になったけど…多分、気付かれてないよね?
幸いお客さんもほとんどいなかったし、よかった。
来た道を2人仲良く並んで歩く。
今度は、手を繋がずに…。
ちょっぴり寂しい…なんて。
何考えてるんだろ…ちょっと浮かれすぎ?
だって、2人で抜け出してコンビニでお買い物して…凄く楽しい。
楽しくて、楽しくて。
本当に信じられない。
てっちゃんの誕生日を、こんな風に一緒に過ごせているなんて。夢みたい。
「コンビニ」
「えっ?コンビニ…?」
「そう。確かこの辺にあったはず…バスでホテル向かってる時見たんだけど…あっ!あった!」
てっちゃんの指差す方向には、コンビニがあった。
何か買いたいものがあるのかな…?
でも、ホテル抜け出してまでワザワザ…?
そんなことを考えてるうちに、あっという間にコンビニの入り口まで辿り着いた。
そこで私は重大なことに気付く。
「てっちゃん…」
「ん?」
「手…」
繋いだままじゃヤバイんじゃ…。
さすがにこのままお店に入るわけには行かないよね。
いくら帽子被ってるとはいえ…。
「ごめんっ…!」
慌ててパッと手を離すてっちゃん。
なんだか妙に照れくさくて俯いてしまう。
そんなこんなで…2人の間に微妙な空気が流れる中、コンビニへと足を踏み入れた。
いらっしゃいませと、店員の声が響く。
なんか緊張するな…。
てっちゃん、何を買うのだろう?
一目散に向かったのはデザートコーナーだった。
デザート…?
「誕生日だし…ケーキ。優奈ちゃんと食べたいなって思って」
私と、一緒に?
驚きと嬉しさ、両方の気持ちでいっぱいになる。
本当に…嬉しい。
「どっちにしよっか?苺のショートケーキとチーズケーキ」
「てっちゃんが選んでいいよ…!てっちゃんの誕生日だし」
「いいよ。優奈ちゃん選んで」
「…いいの?んー、苺のショートケーキがいいかなぁ」
「じゃあこっちで。俺も苺大好き」
「…そ、そっか!私も苺大好き。一緒だね」
満面の笑みに、胸がドキンと弾む。
うぅー…あの笑顔は反則だよ。
ドキドキが止まらない…。
ーーー無事買い物を済ませると、私達は店を後にした。
なんとなく、商品を見てる時も、レジで会計をしてる時も、店員の目が気になったけど…多分、気付かれてないよね?
幸いお客さんもほとんどいなかったし、よかった。
来た道を2人仲良く並んで歩く。
今度は、手を繋がずに…。
ちょっぴり寂しい…なんて。
何考えてるんだろ…ちょっと浮かれすぎ?
だって、2人で抜け出してコンビニでお買い物して…凄く楽しい。
楽しくて、楽しくて。
本当に信じられない。
てっちゃんの誕生日を、こんな風に一緒に過ごせているなんて。夢みたい。