ナンパ男との恋 3巻
「初めまして~
名前何て言うんですかぁ?」

ったく、健二のバカが・・・

女も来るなんて
聞いてねぇつーの。

「ぼうず。」

「え?ぼうず!?」

「あぁ。俺の名前
ぼうずって言うんだわ」

すっげぇ
マジ適当な自分に
笑ってしまいそうになる。

「ぼうずくん
番号交換しません??」

ぼうずくんって、
やべぇ・・・
笑い堪えるのに
必死・・・。


番号?
そう言えば、
春菜どうしてっかな・・

電話してみるか。

「あっ、俺
ちょっと用事あっから
また後でな。」

そう言って外に行き
春菜に電話する。

「もしもし?」

「春菜?今どこ?」

「今?家だけど・・・」

「テレビ何見てる?」

「変な実験番組見てるけど・・」

「そうか、分かった。
先に寝とけよ?」

「うん、輝樹も
飲み過ぎないようにね」

さりげなく
春菜が本当に家にいるか
確認してしまう自分・・・

小さい男になったもんだ・・・

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