ナンパ男との恋 3巻
この態度を見れば
どんだけ怒ってるか
嫌なくらい分かる・・・。

・・・どうしよう。


と考えてる間にも
輝樹は車から降り
さっさとアパートの方へ歩いているし・・・

早足で
後を追いかけると
アパートの前で
輝樹の携帯が鳴った。


「あぁ?何て?はぁ!?
そんなの亮でも呼べよ。
んなの知るか。
俺 疲れてんだけど?
っあー、はいはい。
分かったって。
来ればいいんだろうが。」


後に立っていた私に気づき

「わりぃ、ちょっと
サキんとこ行って来っから
出てくる。」


「え?サキさんの・・?」


「あぁ、うぜぇ男がいるんだとよ。
ちょっと追っ払って来るから
家でおとなしく待っとけ」


何で輝樹が行くの?


本当は そう言って
引き止めたいけど・・・。


そんな勇気もない。

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