ナンパ男との恋 3巻

「起きてんのか?」

・・・・・・・・

「起きてんだろ?
ほら、顔出せ」

布団を剥ぎ取られ
薄明かりの中
輝樹の顔が
うっすらと見える。


「おかえりなさい・・・」

「遅くなって悪かったな」

「ううん・・・」

「今日、卒業式だったって?」

「うん。」

「そうか。
祝ってやれなくてごめんな」

「ううん・・・」

「で?ナンパされて
何でついていったんだ?」

「それは・・・・」

「何もされなかっただろうな?」

「んっ・・ちょ・・・」

「こういうふうに
キスとか・・」

「んふ・・・」

「こういうとこ
触られたりとか・・」

「ひゃっ・・・ちょ・・んっ」

「そんな やらしい顔見せたりとかしてねぇだろうな?」

「て、輝樹ってば!
そんなわけないじゃん・・」

そのまま 私の上に乗りかかるような体勢になり
執拗なキスに頭が真っ白になりそうになるけれど・・・


「だ、ダメ・・・」

サキさんの匂いがする・・。


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