ナンパ男との恋3
それでも、朝は普通にきて

不機嫌な輝樹に

「いってらっしゃい・・」

と 普通に送り出して・・・

遠くなっていく車の音を聞くと
気を張っていた思いが緩むように
何もする気になれず
横になって・・・

けど、いつまでも
そうしてるわけにはいかなくて・・・

サキさんの匂いが移った服を
洗濯機に放り込んだ。

たくさん洗剤入れて・・・

洗剤の匂いだけになって

ようやく、安心して。


ピンポーンっ


誰か来た・・・。
まぁいいや。
出る気にもなれず
そのまま横になった。

ピンポーンっ

「はっるなちゃぁーん
いないの~?」

この声は・・・

玄関を開けると、


「春菜ちゃん いたー」

相変わらず 元気な正樹くんの姿。

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