ナンパ男との恋3
携帯の電源を落とし
テレビをぼーっと見ていたら
最近の寝不足のおかげか
珍しく、眠くて仕方がない。

「・・・るな、・・春菜!
こんなとこで寝たら風邪ひくぞ?」


「え?あ・・・ごめ・・・
あれ・・おかえり・・・?」


「何で疑問系で おかえりって聞いてんだよ?」


「ん?あぁ・・て、輝樹!?」


輝樹のどアップ顔に
寝ぼけた頭が
一気に目が覚め
思わず 後ずさりをしてしまった。


「起きたか?」

そう言いながら
後ずさりした私の顔に
また近づいてくる。


「お、起きた!よ・・?
な、なっなんで そんな
迫ってくるの!?
心臓に悪いってば・・」


「んー?わりぃんだけど・・・
さすがに 俺も限界。
性欲は それほど強くねぇんだけど
キスすら まともにしてねぇと
さすがに・・・・
春菜不足で やべぇ・・・」

そう言いながら
私の逃げ腰だった体を引き寄せ
抱きしめると


「なぁ・・・
他に男でもできたのか?」

「男!?そんなの
できるわけないじゃん!」

「じゃあ、俺が
嫌になった?」

「な、何言って・・」

抱きしめた手を緩め
私の目をじっと見ながら

「・・・キスしてもいい?」

な、な・・・
心臓いくつあっても足りないんですが・・。

っていうか、こんな輝樹を見るのは 貴重かもしれない。

もしかして・・・

「輝樹、酔ってる?」

「ん?あぁ・・・ちょっと
飲み過ぎたけど
まだ そんな酔っ払ってはねぇんだけど・・」









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