ナンパ男との恋3
だ、ダメだ・・・

どうしよう。

ますます頭真っ白・・・

「ねぇのか?」

「え?えっと・・・」

「雨もやんだし
どっか、ここらへん
ウロチョロすっか?
それとも
どっかあるか?」

「う、うん!
ここらへん
ウロチョロする」

「あははは、
ウロチョロな?はは
よし、たまには
そういうのもいいかもな」

考えてみたら
この映画館のある通りは
歩くの初めてかもしれない。

何だか
ますます うれしい。


「あー!輝樹じゃん!」

通り過ぎた店の中から
走って出てきた
ギャルのお姉さん・・・

無視して歩き続けようとする輝樹・・

「ちょっちょっと!
輝樹でしょ?
私の事忘れたわけー?」

「・・・忘れた。
じゃあな」

また歩き始める・・・。







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