ナンパ男との恋 3巻
「どうした?ほら、」

「いじわる男・・・
もうしないもん!」

布団を勢いよく被ると
もう、簡単に剥ぎ取られないように
手で必死で布団を握り締め
ダンゴ虫のように丸まる私。

そしてそれを また
剥ぎ取ろうとする輝樹・・・

剥ぎ取れないと分かったのか

「分かったから
顔出せって・・」

そう言うけれど
どうせ、また
意地悪な事ばっか言って
からかわれるに決まってる。

もう、騙されないんだから。



すると、
輝樹の大きなため息が聞こえたと同時に
足の方の布団から剥ぎ取られ
被っていた布団が
あっけなく
ベッドの下へ投げられた・・・

薄暗い中、あまり見えないけど


「春菜は、こんな夜中に
俺を怒らせたいのかぁ?」

この声は、

やばい・・・・

ちょっと怒ってるかも・・。

< 3 / 216 >

この作品をシェア

pagetop