ナンパ男との恋 3巻
「別に理由はねぇけど。
まぁ、おかげで
太ったけどな」

「お母さん?」

「は?」

「そのお弁当作った人・・・」

「いや?
さすがに、この年で
母親に作ってもらうと
おかしいだろ」

「・・・そう。」

「ほら、仕事始まるぞ」

こういう
あからさまに
ショック受けてます的な
雰囲気を出されると
さすがに
面倒臭い・・・・。

昼の休憩にも
さりげなく近くに座り
弁当の中身に視線が向き
少し安心したように

「私も作ってきてあげようか?」

などとフザケタ言葉を発するこいつに

少し、イラっとした。

たしかに、春菜の料理は
見かけがいいとは言えないが
味は かなり美味い。

何より、朝早く起きて
必死で作ってる姿を知ってるからこそ
何も知らない こんな奴に
勝ち誇ったような言い方をされると
余計に腹が立ってくる。
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