ナンパ男との恋 3巻
「あー、俺
親とこいつが作った飯しか
食えねぇんだ。わりぃな・・」

「え?何で?
意味わかんない」

「俺も意味わかんねぇけど
何か 食えねぇんだ」

「・・・・・・・」

これで、絶対
作ってこねぇだろう。

けど、これは
ただの口実とかじゃなく、

飯屋とかでは食えるが
人の家では食えない。
しかも、自分の中で
家族と彼女以外は
無理という、
わけわからん性格だ。

気の許せる奴の前で眠れないのと同じなんだと思うが、我ながら 面倒臭い性格だと思う。

ようやく、仕事が終わり
家に帰ると
春菜が、制服姿のまま
晩飯を作っている。

・・・たまに、

そんな姿に
欲情しそうになるが、
別に、制服好きではない。

「どうしたの?
あんまり美味しくない?」

と聞かれると、
たとえ、少し味がおかしい・・?
と思った時でも

「いや、うまいぞ」

しょせん・・・
俺も そこいらの男と同レベルだ。
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