ナンパ男との恋 3巻
ダルそうに
ソファーに腰掛けると
私の方をまっすぐ見つめ

「・・・不安か?」

「不安も何も・・・
いきなりで
わけわかんない」


「はははは
まぁ、そうだなー
一週間ぶりか・・・
ほら、こっち座れ」

力強く腕を引っ張られ
そのまま 輝樹の方へ
倒れこんだ。

倒れこんだ状態のまま
輝樹の腕が
私の背中の方へ
締め付けるように
片手で包み込む。


「俺は お前しか
眼中にねぇからな」

少し笑うように
そう言いながら


「ほら、久々に
顔見せろ」


私の顔を
グイッと両手で持ち上げ

「そんな顔してっと
襲うぞ?」

「そんな顔って・・・」

久しぶりに見る輝樹は
何も変わってなくて・・・

「ほら、キスしていいぞ」

目の前の大きな目が閉じ
そんな顔を見てると

思わず 輝樹に抱きついてしまってる自分がいた。



< 89 / 216 >

この作品をシェア

pagetop