ナンパ男との恋3
「オイオイ、俺は
キスしていいって言ったのに
なぁんで、抱きついてんだよ?」

そう言いながら
背中をポンポンとすると


「悪かったな。
何も言ってなかったから
不安だったろ」


思わず、涙がでそうになったけれど
ギュッと唇を噛み締め
必死で堪えた・・・。


「当たり前じゃん・・・」


「あははは、当たり前か。
だよなぁ・・・
もう 今日は帰ってこれるから
心配せず 待っとけ」

「うん・・・・」


あれ・・・・
うんって言ったものの・・


「帰れないかも・・・」

「は?何言ってんだ?」

「その・・・鍵ないし・・・
私の物 ここに運んでるし・・」


「つー事は、
まさかとは思うが・・・
春菜は 俺と別れる気だったって事か?」

声のトーンが
一気に下がった・・・

これは、ヤバイ・・・







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