それでも世界はまわる -white snow-
「そうそう。あと二年待つと、君たちも友人たちも受験勉強に忙しいかもしれないって、今のうちに形だけでも式を挙げておこうと思ったんだろ?
 その根性がたいしたものだと思ったし、ご両親の了解もあるから学校でも許可したんだ」

「僕が十八歳になったら籍を入れようって、約束したじゃんか」

「ええーっ!?」

美佳の頭の中はかき回される一方で、もう爆発寸前というところまで迫っていた。

一体どこからどうなって、こんな話に発展してしまったのか。
将来の夢はお嫁さんで、ずっと淡い好意を抱いてきたりおんなので嬉しい限りなのだが、過程がないため美佳には困惑の種にしかならなかった。
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