空を翔ける一筋の流れ星
「まあまあ、落ち着けよ」


両手をジタバタするのを止めたが、まだ膨れっ面をしていた。

その顔をされると、余計に高校生に見えてきてしまうから止めてくれ・・・


「でも、綺麗な名前だな」


「・・・」


ようやく、膨れっ面を止めて真面目な顔に近づいた。

改めて大学二年生だと思うと、ちょっと恥ずかしくなってしまい視線を少し逸らしてしまった。


「ちゃんとした由来なんてお前の親じゃないから分からないけど、『神の泉のような空』。

そういう感じで付けてくれたんじゃないの」


神の泉のような空・・・



神の泉がどんなものなのか、それが美しいか綺麗だとか、そんなものの象徴かどうか分からない。

でも、神の泉っていうのだからそういったものだろうし、そういうものの空というのだからやっぱり綺麗な名前だよ。


「そんなこと言われたの初めてです」


そう言って、見る見るうちに嬉しそうな表情になっていく。

そして、満面の笑みになった。


「いや、分からないよ。

お前の親がそういう意味で付けたのかどうかなんて。

俺が勝手にそう思っただけだから」


最早、それが本当の由来のように、目は今にも散りばめられた星が本当に見えるような輝きを放っていた。

これ以上は何を言っても無駄だろうな。


「いつまでになるかしらねえけど、改めてよろしくな。

空」


「はい、翔さん」
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