空を翔ける一筋の流れ星
「俺にはそういうことで自殺するなとか偉そうなことは言えないし、人の恋愛事情に首を突っ込めるほど恋愛に長けた人間じゃねえ。

今のお前を元気付けるような気の利いた言葉も言えねえ。

だから、行くぞ」


「えっ」


驚く空の視線の先は俺の指先だった。

俺はさっきのマンションの一番上の階を指差している。

それをはっきりと捉えているからこそ、空は驚いてるのだろう。


「今、俺はお前をあそこに連れて行くことしかできない。

だから、どんなことをしてでもお前をあそこまで連れて行く」


驚き、怒り、不安、そういった負の要素が入り混じったような表情で空は俺を見てきた。

いや、見てきたというよりは睨んできたというような表現のほうがピッタリと当てはまるかもしれない。

もし、俺が同じような立場だったら・・・

やっぱり、同じような表情をするだろうな。
< 39 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop