空を翔ける一筋の流れ星
「私」


こちらが謝ろうと言葉を出しかけたが、先に空に言葉を出されてしまい、口の中で噛み砕いた。


「私、謝りません。

だから、翔さんも謝らないでください。

それでお互い許し合える、分かり合えるのならば私はこっちのほうがいいです」


夜景に視線を戻し、小さく息を吸い、そのまま吹き出した。


「これが私の都合のいい考えです」


その言葉に思わず笑ってしまった。

それを見て、空もいつもの無邪気な笑顔に戻った。


「本当にお前は大した女だよ。

だけど、俺だからいいけど他の人にはこういう場合はちゃんと謝れよ」


「翔さんだからこその都合のいい考えです。

ついでに都合のいい考えをもう一つだけ・・・

私が翔さんや妃來さん、一葉さんのなかで存在し続けている限り、三人と出会えたことだけは自慢させてください」


その言葉を聞き、戸惑い、そして嬉しさと恥ずかしさが込み上げてきた。


「妃來や一葉はいいけど、俺なんか自慢になるのか」


そう言っても、空は変わらずに笑顔でこちらを見ていた。

その笑顔が答えだと分かり、また恥ずかしくなり夜景に視線を変え「好きにしろよ」と小さく呟いた。

また、この夜景に明かりが増えた気がした。
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