空を翔ける一筋の流れ星
「着いたぞ」


遠くで外灯が微かに明かりを照らし出しているほぼ真っ暗な場所に車が停まり、大学生四人が周りを見て静まる。

何が好きでこんな暗い場所に来ているのだろう。


「早く降りろよ」


運転席を軽く小突き、車から出るように促した。

もともと言えばこいつが心霊スポットに行こうと言い出したのが面倒くさいことの始まりだったのだ。

来るのも面倒だったけど、幽霊がいたらいたで面倒だから、さっさと歩きまわって帰って布団に入って寝たい・・・


「そんなこと言うなよ。

もうちょっとだけ待てよ」


そんなに怖がるのなら来なければいいのに。

その態度が余計に面倒くささを増させ、威勢よく助手席のドアを開けた。


「ほら、さっさと行って、帰ろうぜ」


車から降りた瞬間、嫌な空気が体に纏わりついてきた。


(あーあ)


心霊スポット的にはここは当たりのようで、残念ながら幽霊はいるようだ。

適当に少しだけ歩いて、すぐに戻ってこれば害はないだろう。

そのためには、どうやってこいつらを驚かせて帰る方向に持っていくかが重要になってくるだろう。

俺が霊感が強いことは一葉しか知らない。

いきなり「俺、霊感が強いんだ。ここはやばいから帰ろう」何て言っても信じてもらえないか、余計にパニックになるだけだ。


「夜風が気持ちいいですね」


いたよ・・・



もう一人、俺が霊感が強いことを知っていて、尚且つこの場にいても全く空気を読まずに怖さの欠片もない女が。
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