《完》嫌われ教師の腕の中
私とお父さんだけのディナーに颯斗まで付いて来た。



「初めまして…父が学生時代にお世話になったとか…その縁で…このようなすばらしい
お嬢様とご縁を頂けて光栄です…」


颯斗はお父さんに媚びった挨拶をし始める。



「ウチの方こそ…しかし…ウチの娘は…」


お父さんは考え込むような表情で颯斗を見つめて…語尾を濁す。



「お前…颯斗さんにはあのコトは話したのか…」


「!?」


颯斗の和らいだ表情が神妙になった。



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