夢の続きで逢えたら

黒い影

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時の流れはこんなにも早い。

楽しい時、忙しい時。


そんな時、まるで、それまでのこと全てが夢のように過ぎてゆく。





正直驚いた。




詩野が最終審査まで残るなんて…



浩二には信じてるって言ったけど、

人生そんなにあまくないって、心のどこかで思ってた。


だから、結果を報告した時の詩野の笑顔が忘れられない。



その時は、四人で子供のようにとび跳ねて喜んだ。


普段クールな大輔も、三次通過を決めた時だけは、

顔をくしゃくしゃにして。



嬉しくて嬉しくて、僕は溢れ出そうな涙を必死にこらえた。

詩野の夢が叶うまで、涙はとっておく。


そう決めてた……。



それから毎日毎日公園で練習に明け暮れた。


日が近づくにつれ、笑顔は徐々に消えてゆく。


本当に次で最後なんだ。

泣いても笑っても、全ての答えが返ってくる。





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