その手で溶かして
私は最近その仕草が好きだったりする。
昔、パパがよくこうやって私のご機嫌を伺ってくれた。
優しくほほ笑みながら、私の瞳を覗いてくれる。
もう何年もパパとはそんな至近距離に近づいたことはないけれど……
「カラオケにしろ、ウミの友達の格好にしろ、戸惑うことばかりよ。」
「確かに……俺達の学校にはいないタイプだな。でも、外見だけだと思う。」
「えっ?何が?」
私と似たような生活を送っている遠藤君は私と同じことを思っていると勝手に勘違いしていた。