その手で溶かして

以前までの私だったら、お財布の中が寂しい、故に早起きしてお弁当を作らなければならないのなら、わざわざこうしてお金のかかることなんてしなかったはず。



けれど、そうまでしてもこの場所でこうして紅茶を飲んでいる理由は……



私にもわからない。



この喫茶店の紅茶がそれほどまで美味しいわけでもないし、喫茶店自体を気に入っているわけでもない。



ただ、一つだけ考えられることは……

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