その手で溶かして
その日は仕事内容なんて、まったく頭に入らないほど動揺していた。



お客様がいない間はウミと2人きりの空間。



その時間が、とてつもなく長く感じ、息苦しささえ感じていた。



それなのに、今私がここにいる理由は……



辞められなかった。



私のために、協力してくれたナオのために……



親切に仕事を教えてくれる店長のために……



そして、心のどこかで偶然なのだから仕方のないこと思っている私がいた。
< 338 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop