その手で溶かして

「聞こえなかったから、もう一度言ってもらえない?」



耐え切れなくなった私は、苛ついた口調になってしまう。



「ユキは本当に好きなのかよ?好きでエンと付き合ってたのか?」



何故か、大声を出すウミ。



苛ついているのは私だというのに……



「好きって感情は私にはわからないわ。遠藤君もそれを承知で付き合ってたのよ。」



「じゃあ、聞くけど……なんでエンの彼女やってる?」



「価値観が似てると思ったから。だから、一緒に居ると落ち着いたの。嫌悪感を感じさせる人ではなかった。それに、学べると思ったのよ。私よりも数段賢い遠藤君に興味があった。」



「そんなの……浮気したくなるよな。」



「私のせい?」

< 392 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop