俺がお前を守るからだからお前は…

 「おにぃ…ちゃ」

 「ちょ!とりあえず手を離せ!お前達知り合いなのか?」

 南と萌の手をチョップして離し、俺は二人の間に入った。

 不愉快そうな南とは対照的に、萌は尊敬の眼差しを俺に向けてくる。

 「お兄ちゃん。」

 萌が俺の背中に体をくっつけてくる。

 それを心底不愉快そうに見つめる南の視線が突き刺さる。

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