゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

丈の長いタンポポ

や、

ふわふわの綿毛や、

しゃきんと先のとが

った葉っぱの間に座

る妖精が、あきれた

目をしてこちらを見

る。

「ぬげるわけないじ

ゃん。頭なんだから


「脱げるじゃんいく

らでも。着ぐるみな

んだから。……まさ

かっ」

片眉をつりあげ、

身をひき、うっすら

と赤くなる。

「中身……真っ裸

なの?」

慌ててヒヅメをふる。
「なんでそうなんの

! そこまで変態じ

ゃないよ! ちゃん

と着てるから!」

胸の前で短い腕を交

差させる。

「ふ……ん」

「いやん見ないで」

彼女は苦笑して、細

面をなだらかな川に

戻す。

 彼女らは、初

めて出会った日から

ほぼ毎日、橋の上で

遭遇していた。



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