Forbidden Love
―あたし……怜央がね…―



誰かの声が聞こえる…。



『うぅ…!!頭が…ッ!』


俺は前にない痛みに気を失いそうになった。






そして――頭が真っ白になった瞬間…




「ッ!!」



彼女は蒼白な顔色…

凍りついたような表情になっていた。




…何があったんだ――?




手を差し伸べようとしたら彼女はダッと走って行ってしまった。



追いたくても追えない…




奥歯を噛み締めて項垂れる。


これ以上…彼女のあんな顔――見たくない。





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