Forbidden Love
―ギイィィ……―



中に入ると



そこは息を呑む光景だった…。



『こ、これは一体……ッ』



目の前にはきちんと並ぶ
透き通った無数の蒼い玉…


暗い闇の中で螢火のように妖しく光る輝きは


かえって不気味さを感じさせる。




「これはな……

天空界に住む
“全ての天使の記憶”じゃ――」



『記憶の玉――…?』



「そう―…。

天使は…その姿になるまでは全て…“人間”だったのじゃ」




人間……だと?


長官は上を悲しそうな顔で見た。



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