[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「――んなこたわかってるよ。

心配ない」



答えると、ばぁちゃんは
再び手にした湯呑みの茶を
グビリと飲んで、



「そうかい。
それなら好きにおやり。

泣いても後悔しても、
お前の足しになる――…」



最後はなんか独り言みたいな
口調で言って、フイと横を
向いた。



(なんだよ? 相変わらず
食えねーバァサンだなぁ)



泣くとか後悔とか、行動
する前に縁起でもないこと
ばっか言うんじゃねーっての。



「んじゃな。
話はそれだけだから!」



もはやあんずのことしか
頭にないオレは、今度こそ
パンッとふすまを開けて
座敷を出た。


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