地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
「……神無、おはよ」
「あ、兄ちゃんおはよっ」
着替え終わって部屋から出ると、ちょうど兄ちゃんも部屋から出てくる所だった。
けど……いつも眠そうにしてる兄ちゃんの目が、今日は何故かバッチリと開いていて。
「神無、すぐに出れるか」
「うん……で、出れるけど」
「そっか。なら、すぐに出るぞ」
少し戸惑いながらも、緊張感のある兄ちゃんの声に頷き、私も玄関へと向かう。