地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
でも、
(むぅ…おかしいなぁ。いつもの兄ちゃんなら、『あと10分!あと10分寝かせてくれ!!』とか言って、グズグズしてるのに……)
なんて不思議に思っていると、兄ちゃんがバイクのカギを取り上げながら口を開いた。
「――なんか、嫌な予感するんだ」
「ふぇ?」
「街に、鬼が大量発生してる気が………する」
「………っ!!」
それを聞いた私の顔から、サッと血の気が引いた。